運行管理者試験とは|制度の全体像

運行管理者試験は、運行管理者の国家資格を取るための試験です。公益財団法人運行管理者試験センターが、年2回CBT方式で実施します。貨物と旅客の2区分があり、どちらか一方を選んで受験します。この記事は制度の入口として全体像をまとめ、受験資格・出題範囲・申込などの詳細は各記事へリンクします。

この記事の信頼性について

執筆運管マスター編集部(資格学習サイトの編集チーム)
確認公式情報確認担当(公開前に一次情報との照合を行う担当者)
事実確認日2026-06-23
主な参照元

1試験の全体像 — 年2回・CBTの国家試験

運行管理者試験は、年2回(8月頃と3月頃)に実施されます。それぞれ約1か月のCBT期間が設けられます。CBTとは、紙を使わずパソコン画面で解答する方式です。期間内の空いている日時と会場を選んで受験します。試験は貨物と旅客に分かれ、申込時にどちらかを選びます。1問あたり四肢択一で、合計30問・試験時間は90分です。かつての一斉実施のマークシート方式から、現在のCBT方式へ移行しています。会場は全国に多数あり、自分の都合に合わせて日時を選べる柔軟さが特徴です。

2受験資格 — 実務1年か基礎講習の二択

誰でもすぐ受けられるわけではなく、受験資格が必要です。次のどちらかを満たします。

ルート条件
実務経験試験日の前日までに運行管理の実務1年以上
基礎講習国土交通大臣認定の基礎講習を修了

未経験の人は、基礎講習を修了して受験資格を得るのが一般的です。判定の細かい条件は受験資格の記事で確認してください。実務経験ルートでは、申込時に勤務先など承認者によるメール承認が必要になります。基礎講習ルートでは、貨物・旅客の試験区分に対応した講習を受ける点に注意が必要です。どちらのルートでも、学歴や年齢による制限はありません。

3出題内容 — 5分野・30問の配分

出題は5分野からで、配分は決まっています。貨物と旅客で違うのは第1分野だけです。

分野出題数
(1) 事業法関係(貨物=貨物自動車運送事業法/旅客=道路運送法)8問
(2) 道路運送車両法関係4問
(3) 道路交通法関係5問
(4) 労働基準法関係6問
(5) 実務上の知識及び能力7問

合計30問です。各分野の対策は分野別の記事で詳しく扱います。配分は事業法8問・車両法4問・交通法5問・労基6問・実務7問で、事業法と実務の比重が大きい構成です。貨物試験では事業法として貨物自動車運送事業法が、旅客試験では道路運送法が出題されます。実務分野は他分野の知識を横断的に問う事例問題が中心で、対策の優先度が高い分野です。

4合格基準 — 2つの条件を同時に満たす

合格には、次の①②の両方が必要です。

・① 総得点が30問中18問以上(正答率60%)。
・② 分野別の最低正解((1)〜(4)は各1問以上、(5)実務は2問以上)。

総得点が18問あっても、ある分野が0問だと②で不合格になります。この「足切り」が運行管理者試験の特徴です。詳しくは合格基準・合格点の記事で解説します。したがって、得意分野で稼いで苦手分野を捨てる戦い方は通用しません。特に実務分野(5)は7問中2問以上が必要で、ここで届かず不合格になる人が一定数います。全分野をまんべんなく学び、苦手を残さない学習が合格への近道です。

5申込から資格者証まで — 全体の流れ

合格までの大きな流れは次のとおりです。

1. インターネットで受験申請(書面申込は廃止)
2. 書類審査ののち、CBT会場と日時を予約し受験料を支払う
3. CBTを受験し、後日に合否を確認する
4. 合格したら3か月以内に運行管理者資格者証の交付を申請する

受験手数料は6,000円(非課税)で、システム利用料660円を加えた合計6,660円が目安です(再受験は6,860円)。申込手順や受験料の内訳は、それぞれの記事で詳しく説明します。書面での申込は廃止され、現在はインターネット申請に一本化されています。申請後は書類審査があり、通過してから会場と日時を予約して受験料を支払う流れです。合格後は3か月以内に資格者証の交付を申請しないと、改めて手続きが必要になる点に注意してください。

6難易度の目安 — 合格率はおおむね35%前後

合格率は回によって変動し、おおむね35%前後です。公表されている例として、令和7年度第1回は貨物37.2%・旅客34.0%でした。数字だけ見ると難関ではありませんが、②の足切りと90分という時間制約があり、対策なしでは合格しにくい試験です。最新の合格率や難易度は、合格率・難易度の記事を参照してください。合格率は近年おおむね30〜40%の範囲で推移しており、3人に1人前後が受かる試験といえます。計算問題や改善基準告示の数値暗記など、繰り返し解いて身につける内容が多い点も難しさの一因です。運行管理者の受験料・合格率・試験日程などの基本データを他資格と横断的に見比べたいときは、資格情報サイト「資格マスター」の運行管理者の試験情報も参考になります。

7よくある質問

いつ実施されますか。
年2回、8月頃と3月頃に、それぞれ約1か月のCBT期間で実施されます。その期間内で、空いている日時と会場を選んで受験します。具体的な申込期間と試験期間は回ごとに変わるため、当年度の受験案内(公式PDF)で確認してください。
独学で合格できますか。
できます。市販テキストと過去問演習で合格する人は多くいます。ただし②の分野別足切りがあるため、苦手分野を残さない学習が必要です。勉強方法や学習計画は、それぞれの記事で具体的に解説しています。改善基準告示は令和6年4月に改正されたため、最新版の教材を使うことが前提になります。
貨物と旅客は同時に受けられますか。
1回の試験では、貨物と旅客のどちらか一方しか申し込めません。両方の資格が必要な場合は、別の回で受け直します。自分の勤務先や目的に合う区分を選んでください。出題は事業法関係の分野だけが両区分で異なり、ほかの分野は共通です。そのため、一方に合格していればもう一方の対策は比較的進めやすくなります。

記事の基本情報

ジャンル試験概要
タグ制度 / CBT / 全体像

公式情報の確認

公式情報の確認:運行管理者試験の最新情報は、公益財団法人 運行管理者試験センター(公式)などの公式情報を必ず確認してください。本人に割り当てられた試験会場は受験票の表記が正本です。